レオンハルトの誰も死なず傷つかない話

誰かが死んだり傷ついたりする話はもううんざりなんだ。

Spotifyにある曲全部聴きたい人のSpotify活用法(アドベントカレンダー寄稿用)

※この記事は、以前公開したものに加筆・修正したものです。

 

ワンジャンハオ〜、レオンハルトです。


突然ですが私にはささやかな野望があります。
それは「Spotifyにある曲全部聴きたい」というものです。
まるで、地元の図書館にある本全部読みたい的なノリですね。
まあこんなの、私の人生が残り50年として、就寝以外の全ての時間で"ながら聞き"したところで無理だとは思います。
けれども、Spotifyに置かれている楽曲、やっぱりなるべくたくさん聴きたくないですか?
あの膨大な量をなるたけ聞いてから死にたいとなったとき、一体どうすれば最適解に辿り着けるのでしょうか。
今回は、私がどうやってSpotifyを日々活用しているのか、というのを書いていきます。

 

まずは、Spotifyを使うにあたって自分に課したルールです。
1.同じ曲を5回以上聴かない。
同じ曲を5回聴いている間に、別の4曲聴けたじゃん!となっちゃうので、ひっきりなしに他の新しい曲を聴いていかないとなりません。

2. 好みに合わない曲もとりあえず聴く
全部の音楽聴きたいということは、そのうち好みじゃない音楽に行き着くことも当然あります。
おまかせで流しているときなんか特にそうです。
5秒聞いたフィーリングであまり好みでない判定になったとしても、一応全部聴くし、あまり時間がないときでも最低でも半分は黙って聴きます。自分の直感が鈍っていないかのチェックです。5秒でスキップすると、1分半後から突然良くなるような名曲を聴き逃す可能性があるからです。

3.人がオススメしている曲は全部聞く。
例えばTwitterやインスタを見ていると、自分の聞いている音楽を共有する人がいるじゃないですか。
そういう、誰かがオススメしている曲って他人にも聞いてほしいから共有するわけですよね。
当然いい曲である可能性が高いので、そういうのも全部聞きます。
で、これをやると上に書いたように、自分の好みではない曲にたどり着く可能性もぐんと高くはなりますが、耳を肥やすためなので「教えてくれてありがとうございます」という気持ちで最後まで聞きます。
なので、貴方が何の気無しに共有した曲も私は聞いています。←怖い


…とまあ、強めに決めているルールはこの3つくらいです。
あとは試行錯誤しながら柔軟にやっていっています。

 

そして、これまでの私のSpotifyのプレイリストの運用法の変遷をご説明したいと思います。

当初はやはり、気に入った音楽はジャンルごとのプレイリストを作り、そこに分けていました。
私の好きなジャンルとしては、techno、house、Drum'n'bass、hardcore、など雑にわけるとそんな感じで、この中にgarage、future house、electro、hardstyle…などが含まれるのですが、ジャンルって細かく分けるとキリがなくなったり、最近は特にどこに分類すればいいのかわからないような難解な曲とかもあったりして、ジャンルで分けていくプレイリストに限界を感じるようになりました。
さらに自分はもともと、10年くらい前からファンコットという(インドネシアにおける解釈の)ハウスミュージックを深追いしておりましたし、その流れの中でベトナムのハウスミュージックvinahouseや中華産トランスであるマンヤオに引き摺り込まれたりしてきました笑。
他に、なぜかもともとシタールの入ったような正統派インド音楽も好きだったし、いかにもカレー屋っぽい中東のポップスだったり、バグパイプが好きだったりとか、全世界の民族音楽などにも興味があって割と最初からしっちゃかめっちゃかだったのです。もっというと日本の伝統音楽である雅楽とかもちょこっとだけど聞いたりしてたし。(日本の曲だって聴くんですよ!)
あとは、見ていないインド映画の曲、ロシア語ならまだいい方で、どこの言語か、はたまたどこの民族のものかわからない曲を変なところから拾ってきたりするので収集がつかなくなり、もっと大変なことになりました。
あと、kpopオンリーイベントのチームにも参加しており、さらにここにK-POPも加わると、それこそいろんなジャンルを内包しているのでK-POPK-POPでいいか〜と雑に括るわけにもいかず、プレイリスト作成はあえなく破綻しました。
要するに、好きなものが有りすぎた。

では気に入った楽曲たちを、日々いかように管理すればいいのか?
一時期、ジャンル分けすることを究極までに簡素化しようとしたこともありました。
要するに、エレクトロハウスであってもテクノというプレイリストに入れる、というような意味です。
しかしこれも、一個のプレイリストに入れる数が膨大になってしまうことにすぐに気付き、まったく長続きしませんでした。
それで、どうしたらいいか悩みに悩んだ末…

結局、20220101のように8桁の日付をつけることに落ち着きました。
たぶんこんなのみんなやってますよね。大した結論じゃなくてすみません。
でも恐らくもう手段がそれしかないです。

 

まず、Spotifyを開いた日をプレイリストのタイトルにします。(例 20220901)
レコメンドされてくるプレイリストや新着通知から、その時の気分で何を聞くか選びます。
気に入った曲が見つかったら、ハートを押してお気に入りに登録します。
お気に入りがいくつか溜まったら、その日のうちに先程作ったプレイリストに入れます。

こうすると、もうジャンル分けで悩む、といったことに労力を使わなくてすみます。
意志の無駄遣いが抜群に減るのでストレスフリーです。
そして、もし余力があればさらに曲を追加する機能を使って追加していきます。
(これをやるとその日のプレイリストのジャンル傾向が偏ってしまうという、いささか気になるようなならないような些事が発生しますが。)


プレイリストを日付にすることのメリットを挙げます。
1.先にも書きましたが、ジャンルで分けないため、どこに分類すればいいか迷う無駄な時間を減らすことができます。これ一つで本当にストレスが減ります。
2.その日のプレイリストの中にどれだけ曲を追加したかで、他の日と比べて収穫が多かったとか調子の良し悪しを記録することにもなります。
3.あとあまり日が空いたりしていたら、あ、少し曲チェックする日数や時間を増やさないとな、と気付けます。
4.時期によるジャンルの偏りが把握できます。このところhardcore系統が多いな?とか、最近中東の音楽ばっか聴いてるな、など、自分の傾向が見事に出ます。別に偏りがなく聴いていることが良いとも思わないですが、これも一つの指標に成なります。
5.見直す時に時系列から探すこともできます。私の場合は、「あの曲いつ見つけたっけ?」というのが重要になってくることが結構あるので、見つけた日付が明確に残るのは便利です。
 
参考までに、私のSpotifyのアカウントと、最近手応えのあった日のプレイリストを貼ります。

 

 

open.spotify.com

おまけとして、私が日々どのように曲をdigっているのかをお教えします。
ずばり、気合と根性、そしてまだ見ぬ自分好みの曲と出会いたいという探究心のみです。


……とても不親切ですね。
でも事実なのでしょうがないです。
しかしこれではあまりにも人の心がないので、参考までにもう少し具体的な行動を書きます。

0.誰かが音楽をシェアしてたらどんなに疲れていてもすぐに聴きに行く

1.初めて行くお店に行き、そこでかかっているBGMを Shazamします。
やはり足を運ぶということに勝るものはありません。
こうしていると自分のアンテナを信じてお気に入りのお店を見つけに行くことにもなり、いい音楽を見つける嗅覚といいお店を見つける嗅覚が同時に鍛えられます。

2.これはK-POP限定になりますが、K-POP rising やK-POP flesh のような運営が随時更新してくれるプレイリストを週一でチェックします。(リンクを貼る)
こういう受動的なチェック体制はありがたく使います。
3.そして、これが恐らく一番重要なのですが、直感力です。
まずShazamしてきた曲を一曲調べて聞くとします。
すると、関連するアーティストとか、ここでも聴ける、みたいなものがオススメとして上がってくるので、そこから「これは間違いないんじゃないか?」と思うものをクリックしてどんどん飛んでいきます。
すると、思っても見なかったようなところに飛んでいくことが出来るようになり、世界が広がります。
多少スピリチュアルっぽくなってしまうのでアレですが、よりワクワクする方を選んでいくわけです。
しかしこればっかりはもうご自分の感性を自ら鍛えていくしかありませんので、そのことから気合と根性という言い方をしています。
そうやってSpotifyアルゴリズムを鍛えあげていくのです。

ちなみに、Spotifyに効率よくオススメをしてもらいたい場合に必要なことは、いいね数を増やしていくことより、興味がなくなったテイストの曲のいいねを消すことだそうです。
この記述を見たのは少なくとも2年前とかだと思うのですが、結局こういうものって「いいね!」したものから計算していくのだから未だにこの方法は有効なように思います。

 

他にもやっていることはたぶんあるんのですが、いかんせん気合と根性でdigってます!で片付けている人間なので自分ではよくわからないです。
もしかすると、誰かとの対話で何かが見つかることもあるかもしれないので、勇気があったら本人に遭遇した時とか或いはDMで直接聞いてみてください。

 

 

最後の最後に身も蓋もないことを書きますけれども、ネトフリにしろなんにしろ、サブスクリプションというサービス形態は、性格に合わないと面白いと感じられないんだと思います。私の場合は合致したからいいサービスだと思って存分に使っているけれど。要因の一つにそういうのもあるでしょうね。

あと、結局本人がサブスクに曲を置いてくれるかどうかという問題も結構大きいので、「Spotifyにない曲は聞けない問題」も深刻だと思ってます、これはサブスクサービスの限界の面ですね。

 


最後変なこと描いちゃいましたが、サブスクは楽しく使うことにしましょう。

そしてみなさんもよかったらご自分のサブスクサービスのアルゴリズムの鍛え方を教えてください。
それでは、よきサブスクライフを!